1. はじめに:奄美群島に花粉症はあるのか?
春になると、日本全国で花粉症に悩む人が急増します。特にスギやヒノキの花粉が大量に飛散し、くしゃみ・鼻水・目のかゆみといったアレルギー症状に苦しむ人が後を絶ちません。
ひどい人になると、目が覚めているのもつらい、鼻が詰まって眠れない、頭がぼーっととして仕事や勉強に集中できないといった深刻な影響を受けることもあります。
では、暖かい気候の南国・奄美群島ではどうでしょうか?「奄美は暖かくて過ごしやすいから、花粉症はないのでは?」と思う人も多いかもしれません。
しかし、実際には奄美群島にも花粉症の原因となる植物が存在し、特定の時期には花粉が飛散しています。
本記事では、奄美群島での花粉症の様子や、花粉が飛ぶ時期、対策方法などを詳しく解説していきます。

2. 奄美群島に生息する植物と花粉の種類
2.1 スギ・ヒノキの花粉はほぼゼロ!!
本州では春になるとスギやヒノキの花粉が大量に飛散しますが、奄美群島ではこれらの樹木がほとんど自生していません。これは、奄美群島の気候や土壌がスギやヒノキの生育に適していないためです。
そのため、スギやヒノキ花粉症を持つ人にとって、奄美群島は「花粉症のない楽園」と思うかもしれません。ですがゼロではないので注意は必要です。
2.2 奄美群島で花粉症に影響する植物とは?
①イネ科の植物(カモガヤ、ススキ、オオアワガエリなど)
飛散時期:4月~10月(ピークは5月~7月)
イネ科の植物は、奄美群島の草地や田んぼ、河川敷、道端など、あらゆる場所に自生しています。 本州ではスギやヒノキの花粉症が春先にピークを迎えますが、奄美ではイネ科の花粉が春から夏にかけて飛散するのが特徴です。

イネ科花粉の特徴
飛散範囲が広い:風に乗って長距離移動し、都市部にも眺める。
飛散期間が長い:4月から飛び始め、7月ごろにピークを迎え、秋の始まりまで続きます。
症状が長いことも:本州のスギ花粉症とは異なり、春から夏にかけて症状が続くことが多い。
特に、梅雨前後の5月~7月はイネ科の花粉が最も多く飛ぶため、この時期にくしゃみや鼻水、目のかゆみが出る人はイネ科花粉症の可能性が高いです。
② ブタクサ・ヨモギ
飛散時期:8月~11月(ピークは9月~10月)
ブタクサやヨモギは、奄美群島の空き地や畑の周辺、道路の端などに多く生えています。秋になると、これらの植物が花粉を飛ばし、秋の花粉症の主な原因となることが知られています。
ブタクサ・ヨモギ花粉の特徴
花粉の粒子が細かい:ブタクサの花粉は非常に細かく、アレルギー症状を起こしやすい。
ピークは9月~10月:夏の終わりから秋にかけて飛散し、特に9月~10月は花粉量が多くなります。
症状が強く出る人も:鼻水やくしゃみだけでなく、喘息や肌荒れの原因になることも。
ブサ花粉は特にアレルギー反応をタクしやすいため、秋になると鼻炎や目のかゆみが感じる人は要注意です。

③マツ科の植物(リュウキュウマツ)
飛散時期:3月~5月
奄美群島にはリュウキュウマツが広く分布しており、特に山間部では多く見られます。 リュウキュウマツの花粉はスギやヒノキほどの強いアレルギー症状を考えると少ないですが、大量に飛散することで目や鼻に影響が出ることがあります。
リュウキュウマツ花粉の特徴
飛散量が多い:3月~5月にかけて、黄色い粉のような花粉が飛ぶことがある。
アレルギー症状は少ない:スギやヒノキほどの強いアレルゲンではないが、大量に吸い込むと影響が出る可能性がある。
症状が軽い人も多い:リュウキュウマツ花粉は、主に目のかゆみや軽い鼻炎を感じる程度のことが多い。
本州のスギ花粉ほど深刻ではないもの、春先に目のかゆみを感じる人はリュウキュウマツの花粉が影響している可能性があります。

まとめ:奄美群島で注意すべき花粉の種類と時期
奄美群島ではスギ・ヒノキの花粉がほとんどないため、本州の春の花粉症から解放される人も多いです。 ただし、イネ科やブタクサ、リュウキュウマツの花粉が飛散するため、時期によっては注意が必要です。
花粉 | 飛散時期 | ピーク期間 | 主な生息場所 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
イネ科(カモガヤ、ススキなど) | 4月~10月 | 5月~7月 | 田んぼ、河川敷、道端 | 春から夏にかけて飛散 |
ブタクサ・ヨモギ | 8月~11月 | 9月~10月 | 空き地、畑の周辺、道路の端 | 秋の花粉症の主な原因 |
リュウキュウマツ | 3月~5月 | 4月 | 山間部 | 飛散量は多いがアレルギーは軽い |
奄美群島で花粉症を防ぐためには、花粉の飛散時期を知り、適切な対策を行うことが重要です。 特に、風が強い日や乾燥した日は花粉が飛びやすいため、外出時にはマスクやサングラスを活用するのが効果的です。
3. 奄美群島の気候と地理が花粉症に与える影響
3.1 湿度が高く、花粉が飛びにくい環境
奄美群島は年間を通して湿度が高く、本州のように乾燥する時期が少ないのが特徴です。
3.2 風が強い日には花粉の飛散に注意
奄美群島は海に囲まれており、特に春や秋には強い風が吹くことがあります。
- 風が強い日は、床に落ちた花粉がまた上がることがある。
- 海沿いでも風に乗って花粉が飛ぶため、屋外活動時には注意が必要です。
3.3 自然が豊かで花粉を出す植物が身近にある
奄美群島は都市部と自然が隣接しているため、花粉を放出する植物が近くに生息しています。 特に、山間部や草地の近くでは、イネ科やブタクサの花粉が多く飛ぶ可能性があります。

4. 奄美群島で花粉症を軽減する方法
4.1 花粉が飛ぶ時期を把握して対策したい
奄美群島の花粉症は、本州とは異なる夏から秋にかけてピークを迎えるのが特徴です。 特に、5月~7月(イネ科)や9月~10月(ブタクサ)の時期には、花粉症対策が必要になります。
4.2 風の強い日は外出を控える
- 屋外活動を控え、室内で過ごす時間を増やす。
- 帽子やサングラス、マスクを着用して花粉の侵入を防ぎます。
4.3 こまめに洗顔・うがいをする
奄美の自然の中で過ごした後は、洗顔やうがいをこまめに行い、花粉を洗い流すことが大切です。目薬や鼻うがいを活用するのも効果的です。
4.4 室内環境を整える
空気清浄機を活用し、室内の花粉を除去します。
- 布団や洗濯物は基本的に室内干しにします。
- 花粉症がひどい場合は、医師に相談して、アレルギー治療薬を処方してもらいましょう。
5. まとめ:奄美群島は「スギ花粉ほぼなし」でも注意は禁物!
奄美群島にはスギやヒノキの花粉がほとんどなく、本州のような春の花粉症に悩まされることはありません。スギ・ヒノキ花粉に悩まされる人にとっては楽園です!
5月~7月(イネ科)と9月~10月(ブタクサ)の時期は、花粉症の症状が出やすいため、しっかり対策しましょう。
奄美の美しい自然を楽しみながら、花粉症と上手に付き合う方法を見つけて、快適に過ごしましょう!

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